<> 「たのしみは 春夏秋冬季語に逢ひ 詩歌管絃游びゐるとき」 @歌童 佳句寸感

寒い寒い連休です。

この連休は寒いですよね。今週から20日(大寒)、寒明け(節分)まで、厳しい寒さを覚悟。
しばらくは寒さを楽しむことにいたしましょう。

では、俳句です。

しんしんと 寒さがたのし 歩みゆく     星野立子

十薬

十薬

「十薬」、季語で「仲夏」です。一般的には「ドクダミ」と呼ばれてますよね。

今日の俳句。

十薬の香の夕暮れをかがみゐる     阿部みどり女

十薬を抜きすてし香につきあたる     中村汀女

十薬の匂ひにおのれ引き据ゑる     橋本多佳子


なぜか、十薬の「香り」の句で「女流」作家になってしまいました。

六月を綺麗な風の吹くことよ 正岡子規

先日、季語「六月」のお気に入りの俳句の一つに、

六月を綺麗な風の吹くことよ 正岡子規

を、取り上げたことを思い出しました。佳句ですよね。

この句のポイントの一つ、「六月」の次の助詞が「を」であること。「や・に・の」などであったら、俳句として残らなかったでしょう。
「を」であるからこそ、六月の風が六月の森羅万象を吹き抜けている大きな世界を描くことができた、と思います。

もう一つのポイントは、「六月の風は綺麗である」、との発見です。「六月」を「一月・二月・三月~」と順に入れ替えて、各月の風の綺麗さを想像してみてください。六月の雨後の風、綺麗。実感できますでしょ?

紫陽花

潮干狩り

5/4(水)晴

今年のGW、後半に入りましたね。
皆さん、いかがお過ごしですか?

午前は、海辺をぶらつきました。
子供の頃よく楽しんだ潮干狩り、思い出しながら。
で、今帰宅したところです。

「潮干狩り」「潮干」、俳句の季語では晩春ですね。

照りつけて海藻匂ふ潮干かな 樗良

絶壁のほろほろ落つる潮干かな   前田普羅

潮干狩婦人はだしになりたまふ   日野草城

アサリ これで酒蒸し、ですね。

風光る

4/30(土)晴

近所の八幡様へ散策。新緑が眩しい!

風光る閃(ひら)めきのふと鋭どけれ   池内友次郎

新緑を吹き通る風。
光る、まぶしい、一瞬の鋭さ、感じ取る。

万緑

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