<> 「たのしみは 春夏秋冬季語に逢ひ 詩歌管絃游びゐるとき」 @歌童 今朝の秋

【秋の俳句 今朝の秋】

 今朝の秋

杉木立しんとさういふ今朝の秋
瓢箪2
瓢箪のぽこぽこぽこと乾くかな

イーハトーブ高きにのぼり到りけり

青空やもずの早贄脚曲げて

たましひの音は胡弓ぞ風の盆

あまたの手宙を振れゆく阿波踊
祭笛
祭笛締りし口の照らされて

阿波踊終へたる連の行きどころ

燐寸いま擦らむとすれば吾亦紅

草の香や雲の筋など数へみる

仲秋に手拭一本おろしけり
一輪車
ふらふらと花野の道を一輪車

岩燕群るる山峡野分後

峡の温泉(ゆ)にひたりて流れ星指せり

流れ星頬の山気のややうごく

ゆく秋や魚拓の大き目が睨み
栴檀
蒼天にして栴檀の実の粗密

きのこ割く感触うすきにほひかな

出刃研ぐと刃のこぼれけり鵙の声

臓物焼(もつやき)のひとくちずつが晩秋か
皿
皿白く重ねて秋を惜しむかな

日輪のきのふけふなる秋の果



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