<> 「たのしみは 春夏秋冬季語に逢ひ 詩歌管絃游びゐるとき」 @歌童 蝉時雨

【夏の俳句 蝉時雨】

 蝉時雨京都3

京都歩くけふいちにちの蝉時雨

あめんぼ急ぐ水輪つくつて飛びこえて

万緑やどこ指さすもあをみどり

薔薇の園孤りの刺を抜きにけり
バラ園
顔の辺のかをるやバラを離れても

風のまま穂のまま梅雨の花落ちぬ

青梅雨やあゆみゆく夜のかぐはしく

星キラリ六月の雲切れにける

煙草火はしんじつうつつ蛍火もホタル

国立(くにたち)の梅雨学童ら傘カラフル

もぢもぢともぢもぢ籠の羽抜鳥

ハンケチのいちまい流れ雲の峰

青柿の落ちたる音や土に消えシャクトリムシ

曠野(あらの)行く指に尺取あそばせつ

病葉の落ちくる音の落ちにけり

ゴンドラがゆく岩燕ひるがへる

ひらくたび花火のまはり雲が湧き
花火
ガラス拭き西日の右手よくうごく

雷とほく舟小屋は綱ゆれてゐる

岩魚焼く煙の先や換気扇

夏果つと貝殻しまふ硝子器に

ガラス器


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