<> 「たのしみは 春夏秋冬季語に逢ひ 詩歌管絃游びゐるとき」 @歌童 氷柱

【冬の俳句 氷柱(つらら)】

 氷柱(つらら)


一帆は十一月の真ん中に

漁夫焚火己が火影のゆるるまで焚き火

冬の浜外せし手鞠弾まざる

冬の海朽木ごろんと鞠ぽんと

波音は己が外なり浮寝鳥

まだどこか急く心あり日向ぼこ

みづうみに誰も無言や返り花

海鼠(なまこ)噛む凍てたる雲をかむごとく

大寒のことに塗りたてポストかな
寒鯉
つぶやきの今聞こえしは寒鯉か

日差しあるたび太りたる氷柱かな

つららつらら氷柱つらなり月明り

天に割る嘴(くちばし)鶴の息白し

ゆで玉子上(へ)に塩粒の溶け聖夜ゆで玉子

寒稽古終へたる肩の息しをり

狐火や闇はゆらぎとしてありぬ

おでん喰ふときの息ハヒフヘホハフ

砂が砂洗つてゆくよ冬渚

犬の冬九十九里浜何もなき
スイセン
水仙や人間見ずにけふ一日






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